【描くことに専念できる環境を】
漫画家といえば、一人前になるまでは、なかなか収入も発生しにくく、安定した生活を送りにくい職業です。
その中で、いかに収入を得ていくかということを考えると、出版社との信頼関係を築けるように、締め切りを守れる環境を作り上げるということでしょう。
修行といったところで、常に締切を守れる状況を作らなければ、何ら意味をなしません。
プロを目指す以上、対価を得られるようにする環境も重要な意味を持つのです。
漫画家として描くことに集中できるシェアハウスを使っていくというのは、締切という絶対条件を守るための環境として最適であるともいえるでしょう。
シェアハウスで共同生活することで、みな同じ環境の中で生活していくことができます。
悩みを相談できることもありますし、他の人が伸びていく状況を見ることで、切磋琢磨していくことも可能です。
そういった環境の中に身を置けば、締切を守らないという状況では生活しにくくなりますし、描かなければいけないという意識にもなることができるのです。
たくさん早く描くという、絶対条件も満たせるようになっていきます。
過酷といわれようが、描かなければいけない環境に身を置き修行していかなければ、勝手に身につく能力ではありません。
漫画家としての条件を満たせるようになるまでは、時間もかかりますし、過酷ともいわれる中で描き続けていかなければならないのです。
だからこそ、周囲に同じような環境の人間が住まうシェアハウスのような環境は、最適です。
時にはそんな姿を見ながら、自分ならどうするのかを考え、時には助言をもらいながら成長していくことができるといえるでしょう。
ネットワークができていくことで、発想を豊かにするきっかけになりますし、行き詰っているときに打開する方策を見出していく引き出しを増やすことができるようになります。
こういったことは、一人で悶々と描き続けているだけでは、身についていくものではないでしょう。
新人が巣立っていくためのバックアップしてくれるような環境のシェアハウスもあったりします。
漫画家としての講習会があったり、アシスタントのような実務に結び付く仕事を紹介してくれたりと、育成という面をフォローしてくれるようなところです。
同じ環境の人間が集まるシェアハウスだからこそ、こうした取り組みもできたりするといえるでしょう。
【低収入の問題にも対応しやすい】
シェアハウスを選択するということは、収入の問題もあります。
始めたころは、収入など発生してきません。
原稿料が入るようになればいいですが、それまではアシスタントであったり、一般のアルバイトであったりと、少ない収入で生計を立てるしかありません。
収入が少なくても、描かなければ上達しませんし、画材も必要となってくるでしょう。
そういった問題からも、低家賃であるシェアハウスを選択するだけで、掛けられる時間は格段に差が付いてくるものなのです。
漫画家の能力は、描いてこそ成長します。
環境ということを考え直してみるのも、描くためには大切なことなのです。