プライベートな空間を持ちながら共同生活
シェアハウスとは、共同で一つの住居に住む形式を指します。
部屋はそれぞれありますが、共同スペースが存在し、コミュニケーションをとりながら生活していくスタイルなのです。
共同スペースといっても、マンションの玄関のようなものではなく、リビングのような空間を共有すると考えるといいでしょう。
一人ぐらしではつまらないと思っていたり、同じような職種同士で、常に情報を交換したり共有したりしながら暮らしたいと思った時には最適です。
ひととの距離が近くなるため、都会でも自然に交流を持ちながら生活することができます。
基本的に、マンションや寮を使っており、それぞれのプライベートな空間を持っていることは重要です。
そのプライベートな空間を含め、自由に改装できるシェアハウスがあります。
それがデザインシェアハウスと呼ばれるタイプの物件なのです。
原状回復も気にしないで変えていいデザインシェアハウス
基本的にシェアハウスは共有性が高く、自分だけのスペースは自室と呼ばれる空間のみで、それを改築することはできません。
あくまでも賃貸住宅ですので、アパートを借りるのと同じことですから、勝手に買えてしまうことはできないのです。
しかし、デザインシェアハウスの場合には、好きなようにデザインしてかまわないところが違います。
好きなようにといっても、構造上問題があることはできませんが、共有スペースでさえ改築して問題がありません。
ペンキを塗って好きな色にすることができますし、タイルなどを張ったりして、好きな空間を演出することもできます。
現状の回復ができなくても問題ありませんので、構造壁でなければ壁さえ抜くことができるのです。
自分のデザイン力を生かすこともできますが、しっかりとした共有設備もついています。
ショールームとしての機能も持っていたりするため、様々なものが置かれ、売れたら別のものが入ったりします。
装備もそろっているのに、好きにいじっていいということには理由があるのです。
建て替えるからこそ好きに変えていい
まず、デザインシェアハウスは期間限定になっていることがほとんどです。
長く使えるような物件ではありません。
その期間内であれば、自由にできるという制限があります。
この期間というのは、ほとんどの場合、取り壊しの日を指します。
つまり、取り壊して建て替えをするため、好きなようにデザイン力を生かしていいということなのです。
こうした物件は、何かの事情で入居者がいなくなったものになります。
外国人あてに貸していたけれど一斉に帰国してしまい使い道がなくなってしまったものや、寮として使っていたものの企業自体が倒産してしまい建て直しを考えているようなものだったりするのです。
長く一定の相手に貸していたため、老朽化が進んでいるものもありますし、仕様的に転用しにくいものになってしまっているため、建て直しを考えているといっていいでしょう。
デザインシェアハウスは、そうそう数があるものではありませんが、こういったレアな物件もあります。
これも、シェアハウスという形式の面白いところでもあるでしょう。