ノリだけでは過ごせない、人間関係のあるシェアハウス
シェアハウスとは、一つの住居の中で、自分の部屋以外を共有したりしながら生活する物件です。
都会の一人暮らしでは、時間に追われる現代人は常に一人になりやすく、その孤独はかなりつらいものがあることも出てきます。
そういった思いをせずに済むため、ここ数年でかなりの人気になってきているといっていいでしょう。
孤独ではないという反面、それだけ人間がいて、関係があるということの裏返しでもあります。
ノリだけで生活を始めようと思うと、人間関係の問題で悩み続けなければいけないことも出てきたりするのです。
人が集まれば、それだけの関係と塊が出来上がる
人が集まれば、人間同士の関係が生まれます。
それがシェアハウスの良さでもあり、大変な面でもあるわけです。
人数も3人以上になれば、仲の良い組み合わせが生まれたりすることも出てきます。
その関係も、仲がいいといったレベルから、派閥的なことが生まれてくると、他を排斥したくなるようなことも生まれるのです。
旧住人が新住人を快く思わず、空気が重苦しくなってしまうということも、この流れの中にあるでしょう。
シェアハウスということ考えれば、もっとオープンな雰囲気で過ごすべきではありますが、人間が集まる以上、何らかの塊になることは承知しておくべきです。
そういったところになじめない人には、ノリだけで住んでしまうと苦しむ結果となるでしょう。
人間関係があるということを承知して住む
男女間の問題も少なくありません。
契約する段階で、住人同士の恋愛をご法度と定めているところさえありますが、これは何も恋愛を禁じているのではなく、そこからの関係が問題となるからです。
恋愛関係になることで、そのほかの人とは違った組み合わせになります。
その間には入っていくことができないような空気になり、段々とたもとを分かつよう流れになっていくのです。
これが関係を悪化させるきっかけになることも少なくないでしょう。
さらに、別れてしまうと、共有という狭い空間の中で顔を合わせていくことになります。
決していい空気の中で過ごすことができなくなり、他の人にも影響を与えてしまうことになるため、こういった関係を禁じているのです。
逆にオープンにすることでうまく活用している婚活シェアハウスもあります。
人間関係は、裏を返せばそれだけ人間臭い空間の中で過ごすことができる証でもあります。
インターネットの発達や、時間に追われやすい現代人であるがゆえに人との接触が極端に狭まっていく中、こういった空間で過ごすことには、大きな意味が出てきます。
お互いの個を尊重し、時間や空気を共有することがシェアハウスの良さでもあるのですから、ノリではなく理解したうえで住人となっていくといいでしょう。